dctnsm_all

デフコミュニケーション研修(現:コミュニケーションアート”DIVE”)を東住吉区役所で行いました。

2016年7月1日より「デフコミュニケーション研修」はサービス名を「COMMUNICATION ART “DIVE”」に変更しました。


デフコミュ@東住吉区

デフコミュニケーション研修を東住吉区役所で行いました。

1月28日(木)に東住吉区役所からの依頼を受け、区内の人権推進委員の皆様向けにデフコミュニケーション研修を行いました。人権推進委員の皆様は小学校区単位で地域から推薦され人権を啓発する活動を行う区民の方々です。地域に住む多様な背景を持った方々の前に立つ、当日の参加者の皆様に対し、「相手と深い対話をする」ための非言語の活用について、研修を通じて多くの気付きを得ていただくことができました。

P1070623

大阪のおばちゃんパワー

「大阪のおばちゃん」という言葉をこの文脈で使うのは多少失礼な気もしますが、あえて敬意を持って使わせていただきます。と、言っても見た目の話ではなく、大阪のおばちゃんといえば、典型的なしゃべり方の癖や動きの癖がありますよね。

「大阪のおばちゃん」を軽い気持ちで検索したら、なかなかこってりした画像群が出てきました。(くれぐれも当日の女性参加者は淑女の方々でした)
「大阪のおばちゃん」を軽い気持ちで検索したら、なかなかこってりした画像群が出てきました。
(くれぐれも当日の女性参加者は淑女の方々でした)

その大阪のおばちゃんの話す際の「癖」にもたくさんの非言語が潜んでいます。語気やイントネーション、表情や手や身体を動かす様子(=非言語的表現)には、その人物のキャラクターが色濃く表現されていますね。そこに注目すれば、その人物の性格や思考をうかがい知ることができます。大阪のおばちゃんは、積極的に楽しそうに会話をしているイメージがありますが、そこには非言語を読み取り、また表現するということを自然に行っているということが言えると思います。研修の中でも、その力を自然に発揮している方が男性も含め多数おられました。

P1070644

相手と深い対話をする〜声のない研修で気づく「見る力」〜

今回は表現が上手い方々が多かったので、研修中は「見る力」に注目してレクチャーを行いました。研修のナビゲーターで聴覚障害者の笠井さんは、「聞くこと」を「見ること」で補っています。「見ること」と「対話」が一体どんな関係性があるのか、ひとつ例を挙げてみたいと思います。

学校から帰ってきた息子、先生からの連絡では、お昼休みに同級生のAくんに言いがかりをつけられ一方的に責められて泣いてしまったらしい。
母親「今日は学校で、大変なことがあったらしいね。大丈夫だった?」
息子「うん。平気だよ」

ここで母親は「あ、そうなのね。よかった!」とはなりませんよね。子どものことを想っている親であれば、息子の表情や仕草を「見る」はずです。表層となる言葉では「平気」と口にしていても、深層となる非言語では「明日学校に行くのが辛い」と言っているかもしれません。この息子の深層部分を見落としていては、子どもとの「対話」は成立しないのです。

本音や気持ちは「非言語」に隠されている。それは、「見ること」によって知ることができるのです。それによって、次に相手にかける言葉が変わるのです。

研修では、声を使わないワークショップを通じて「見ること」、見ざるをえない状況の中でコミュニケーションを行って頂き、参加者からは「見ることの大切さ」が気づきとしてたくさん挙がってきました。いくつか挙げさせていただきます。

P1070627
研修中は声が使えないので、このポーズが「わかった」を意味していました。
楽しみながら学んで頂き嬉しかったです。ありがとうございました。

参加者の皆様の感想

我々は言葉に頼り過ぎだな!と思いました。

非言語の情報を読み取れるように相手との距離感を大切にしようと思いました。

封じられると得るものが大きい。

日頃の伝える姿勢、聞く姿勢が弱いことが分かった。目をこらすだけでもかなり違う。

他にもたくさんの嬉しい感想をいただきましたが、一部の掲載とさせていただきます。
今回の研修が、東住吉区の人権推進委員の皆様の対話スキルの向上につながれば幸いです。

ナビゲーター(講師)もちょっとさまになってきました。見てください。このポーズ。中身が追いつくように頑張ります。
ナビゲーター(講師)もちょっとさまになってきました。見てください。このポーズ。中身が追いつくように頑張ります。

今回の感想

そもそもこの記事自体が感想なのですが、一応感想という形で最後の段落をまとめます。

学びは自発的なものだ

今回の研修では、参加者の気づきにこちらも気づかされることが多かったように思います。このありがたい状況は、参加者の方々の参加姿勢の賜物だと感じています。自分自身が関心を持ち、学ぶ意欲を持たなければ、知識や知恵は入ってこないということを改めて実感しました。
誰しもが一度は、前で話している講師の話に飽きた経験があると思います。特にこの「コミュニケーション」というテーマの学習では「相手の顔を見る」というようなことは、一方的に教えられても当たり前すぎて関心が持てないものです。しかし、この研修では「声を使わない」ことを通じて伝えることに苦労し、その中で「相手の顔を見る」ことの必要性に自ら気づき、自発性を持って取り組むことができます。そこに、このワークショップ型研修の良い点と今後の課題を感じました。

もっと非日常を体験できる研修でなくてはならない

「火事場の馬鹿力」という言葉があります。この研修には、それを引き出せるような「非日常」の作り込みがもっと必要だと強く感じました。「声が使えない」という非日常をナビゲートする私たち講師陣の進化とともに進めていかなければなりません。

東住吉区(ひがしすみよしく)という名称

今回、準備の打ち合わせの段階でクライアントである東住吉区役所さんを「ひがしすみよしく」「ヒガシスミヨシク」と何度も何度も、途中噛んだりしながらも、口にしていたのですが、当日参加者の方に「とんずみ」という短く呼びやすい呼称があるということを教えていただきました。日頃、非言語推しの私たちですが、そこばっかりは「言語も大事だな!てへっ」となりました。

  • FACEBOOKでシェア
  • TWITTERでシェア
  • LINEで送る

RECOMMEND おすすめ記事