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ミッションは、全国をつなげ!860kmの中で出会った200人。そこから見えてきたもの

Yuki Mihayashi
Yuki Mihayashi

 オンライン授業へのチャレンジ

2020年~2021年。
コロナが予想以上に長引き、大阪では緊急事態宣言も何度も出される中、「デフアカデミー」の教室に通うことができない子どもたちも増えてきました。

安心安全の居場所と、その中でチャレンジができる場作りを大事にしたいという願いはありましたが、リアル(対面授業)だけにこだわってはいられない状況。今年春より、オンライン授業へチャレンジしてきました。

指導員も手探り。

子どもたちもPCの使い方も慣れない中でのスタートでしたが、手話で伝え合うオンライン授業は、とても、ろう・難聴児にも相性がいいことが分かってきました。

オンラインに最初慣れていなかった子どもたちも、段々使い方や発言ができるようになっていきました。今では元気いっぱい!挙手が止まりません♩

これは、可能性が広がるかもしれない・・・!

オンライン授業は、大阪だけでなく、全国のデフキッズとつながり、学び合う一筋の光になる!
(デフキッズ:聞こえない・聞こえにくい子どもたち)

半年を経て、そう確信に変わっていきました。

 

仙台と大阪がつながった瞬間

ある日、仙台の方より、宮城県のデフキッズたちとスポーツフェスティバルを開催したい!とからお声がけがありました。
大阪でデフスポーツを開催していたこともあり、ぜひ私たちも、仙台の子どもたちと一緒に繋がって、イベントをさせていただきたい!と二つ返事で関わらせていただきました。
せっかくの機会なので、大阪と仙台のデフキッズたちをつなぐことはできないか…?と考え、大会前に、オンラインで大阪と仙台をつなぎながら、お互いの場所で、

イベント記念Tシャツのデザインワークショップ”を実施。

オンラインでデザイン…

初めての試みでとてもドキドキしましたが、

画面を超え、一緒に達成感を覚えることができました。

※色々な形の型紙を使って、スポーツや仙台、大阪をテーマに、子ども達がデザイン。ご協力:デザイナー宗安さん

一人ひとりデザインしたマークが繋がり、一つのTシャツへ。

Tシャツへの印刷は、デフアカデミーの子どもたちが心を込めて、手作業で作成。

デフアカデミーの岡松・高橋が、Tシャツを大会当日に仙台まで届ける大役をいただきました。

自分たちがデザインしたTシャツをたくさんの子どもや大人が着ているイベント。想像しただけでウキウキしちゃいませんか?

 

大阪~仙台道中に、会おう。伝えよう。繋げよう。

大阪から仙台、距離にして約860キロの出張。

なかなか気軽にいけるわけではありません。

そこで私たちは、コロナ禍、人にリアルで会えなかったこの数年。

少し落ち着いたこのタイミングは、チャンスに違いない。

そして…

「全国の子どもたち同士、そして大人と子どもを繋ぎたい!」

その想いを胸に、大阪から仙台の縦断中、13日間に渡って、

各地から全国のデフキッズに向けて、オンラインイベントを実施しました。

全国で活躍するデフスポーツ選手や、生き生きと活躍する社会人の方をお招きしたり、そして、各地方の空気、食、お土産を紹介したり、クイズをしたり。

子どもたちの目はキラキラ!

画面いっぱいに前のめりになって、手を挙げる子ども達のエネルギーがすごいこと!

11月1日から13日間、オンライン・リアルを合わせ、なんと、私たちの想像を超える延200人以上のデフキッズとイベントを実施することができました。 

 

恥ずかしさが、楽しいに変わったよ』

今回、宮城県蔵王からオンライン企画に参加してくれた小学6年生のせらちゃん、そしてお母さま。

毎晩、とっても前向きに、笑顔いっぱいで参加してくれました!

12日間、親子でご参加いただいた宮城在住の遠山さん。一緒に盛り上げていただきありがとうございます!

今回の縦断企画の感想を、インタビューさせていただきました。

スタッフ

今回、縦断企画に参加してどうだったかな?

オンラインで学ぶ機会は今まで少なくて、最初は慣れていなくて、恥ずかしかった。でも、高橋さんの表情が毎回面白くって、楽しくって!毎晩、いっぱい笑いました!

せらちゃん
スタッフ

恥ずかしいという気持ちから、参加して変化はありましたか?

今までは、恥ずかしくて、発言できなかったけど、みんながハイハイ~と手を挙げる勢いがすごくって、刺激になって、自分の言いたいことを発言できることもありました!手を挙げたら当ててもらって、嬉しかったです!なかなか回ってこないくらい、みんながすごい質問をしているから(笑)、自分もやってみようという気持ちになりました!

せらちゃん
スタッフ

イベントの中で、印象的だった回はありますか?

いろんなご当地の名所を見るのが楽しくて、栃木県の石の美術館やドラえもんミュージアムに行ってみたい!って思いました!

せらちゃん
スタッフ

お母様もご一緒に参加していただき、ありがとうございます!ご感想はいかがでしたか?

まず、学校ではない場所で、コミュニケーションができるありがたさを感じました。オンラインでのコミュニケーションは今まで慣れてませんでしたが、とてもいい機会でした。私たちが住む地域は、田舎なのですが、どこに住んでいても、繋がるこういう機会が増えたらいいなと思いました!地方によって手話も違うので、その手話方言の違いも親子で楽しんでいたんですよ!

お母さま

実は、遠山さん親子には、デフスポin宮城でも直接お会いすることができて、オンラインから飛び出して、”本物”の高橋・岡松に会うことをとっても楽しみにしてくださっていたとのこと。

私たちも、その嬉しさと言ったら・・・!都心から距離がある地方では、送迎や放課後デイサービスなどの施設などの支援が行き届いていない地方の現状なども教えてくださりました。

オンラインでのコミュニケーションは、一つの可能性という手応えとともに、肌温度を感じ、想いを伝え、リアルな声を聞く大事さに改めて気づいた機会にもなりました。  

スタッフ高橋と岡松の可愛い似顔絵もせらちゃんが描いてくれました!

縦断企画を通じての想いと気づき

ろう・難聴の子どもたちは、年間の出生数100万人に対して、約1,000人に1人の割合と言われています。
地域によって差はあるものの、全国的に選択肢がたくさんある、とはとても言い難い状況です。

ろう学校が近くにない、地域の学校ではろう・難聴児は自分ひとり、自分以外のろう・難聴の人と出会ったことがない、将来に対するイメージが持てない、勉強をする意味がみつからない…

そんな声をたくさん聞いてきました。

私たちは5年前に、大阪にろう・難聴児専門の総合学習塾「デフアカデミー」を開校して以来、安心できる場所の必要性、可能性を毎日実感してきました。

安心できる場所があるからチャレンジができます。

安心できる場所、とは、100%わかることができる、想いを伝えることができる、仲間がいる、相談ができる、小さな成功体験を積み続けることができる、そんな場所だと考えています。

その環境の中、子どもたちは日々進化し続けています。

チャレンジを繰り返しているのです。

「べつに」「やりたいことなんかない」「勉強なんて何の意味があるの?」
そう言っていた子どもたちが、
自ら夢を持ち、目標に向かって計画を立て実行するようになります

なんでもできるよ!なんて無責任なことは言えませんが、

子どもたちの「叶えたい!」は、全力で応援します。

チャレンジできることの大切さ、素晴らしさ、日々実感しています。

開校より5年、たくさんの成長、感動をこんなに間近で見られることに本当に感謝しています。

私たちのこの感動を大阪だけでなく、全国のデフキッズとともに作っていきたい。

今回の企画はその大きな一歩目となりました。

まだまだ本当に小さな一歩です。

でも、確実に踏み出すことができたと実感しています。

選択肢の少ないデフキッズに、オンラインで出会うことができる、視野を広げることができる、というメッセージ、

リアルで出会えた時の感動、もっともっとたくさんの子どもたちと出会い、伝えたい。

たくさんの方のご協力があり、今回も延200名以上の子どもたちの笑顔と出会うことができました。

ご協力いただいたみなさま、ご参加いただいたみなさま、

本当に素晴らしい時間をありがとうございました。

まだまだ私たちの旅は続きます。

また会える日を心待ちにしています。

岡松・高橋

 

【イベントスケジュール/ご協力いただいたゲストの皆様】

改めまして、ご協力いただきまして、ありがとうございました!

■11/1(月)出発式 @大阪

岡崎宏美さん(元デフバレー日本代表選手、現十彩スタッフ) 水本博司さん(元デフサッカー日本代表、現目で聴くテレビキャスター)

■11/2(火)@愛知

野呂啓さん(元デフサッカー日本代表、現日本ろう者サッカー協会会長)

■11/3(祝)@名古屋(ワークショップ)

名古屋で寄り道企画。缶バッチ作りなどのワークショップ体験会を開催

私たちが開発したボードゲームも届けました!

 

■11/4(木)@神奈川

■11/5(金)到着式 @仙台

■11/6(土)7(日) デフスポ@宮城

■11/8(月)@宮城石巻市/MEET脇門

■11/9(火)@群馬

大塚貴之さん(デフラグビー日本代表&コーチ)

大塚貴之さん(デフラグビー日本代表&コーチ)

■11/10(水)@千葉/ディズニーランドお土産紹介

■11/11(木)@東京/葉山

空間を超えて人を繋ぐテクノロジーを開発するtonariさんと合同イベント

距離を超えるコミュニケーション革命にチャレンジしているtonariさんと葉山と代々木をつないで。

■11/12(金)@東京/空間を彩る手話を魅せるカフェSocil Cafe Sign with Me

Sign with Me店長 岡本記代子さん

 

DACCOプロジェクトのご紹介

DACCOプロジェクト』は、NPO法人Silent Voiceが運営する、ろう児・難聴児に学びと繋がりの場を届ける取組みです。

身近に支援環境が少ないローカル地域の子どもに、出張教室とオンライン支援を組み合わせた新しい教室を作るプロジェクトとして活動中。大阪だけでなく、全国のデフキッズも参加できるイベントも盛りだくさん掲載しているので、Instagramのフォローをぜひお願いいたします!

■DACCOプロジェクト紹介動画はこちら

■DACCOプロジェクトお申込みはこちら

 

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この記事を書いた人
Yuki Mihayashi
Yuki Mihayashi
みはやしゆき/世界をやさしくするコミュニケーション研究家 広告・コンサル業界を経て、保育士へキャリアチェンジ。日本では、International Kindergartenの施設長を2年経験。多国籍の先生たちと働く中で、理解し合い、新しいものを創り出すチームコミュニケーションの難しさと、それを超える面白さに気づく。 現在シンガポール在住で、多人種多文化のなかで子育てを経験中。シンガポールへ来て感じるのは、“個性やそれぞれのルーツ(違い)こそ美しい“ということ。日本のこどもたちに、まずは自分を大切に想う心を伝え続けていきたい! 情熱分野はヨガ。マインドフルネスを教育へ!と日々勉強中。

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