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読み間違いやすい漢字リスト(ろう者の宮田視点)

宮田 翔実
宮田 翔実

漢字の読み間違いがよく起きる

私は生まれつきDEAF(自分の場合は全く聞こえない)であり、Silent Voiceで聴者と一緒に働いています。
仕事をする中でDEAFならではの壁にぶつかりながらも色々な工夫をしながら過ごしています。

今回はDEAFならではのぶつかる壁について一つ紹介したいと思います。
それは「漢字の読み間違い」です。
 
 
「漢字の読み間違い」と聞くと、
難関な漢字の読み間違いとイメージをする人が多いかもしれませんが
 
 
実は・・・
皆がよく聞くような漢字の読みを間違っていることを気づかないままになってしまっていることが多いんです。
だから、スマホで「仲人」という漢字を変換したくても、「ちゅうじん」で一発で変換出来ず。。。

「仲人(なこうど)」と入力したいけど…!

一文字一文字と漢字の変換をして読み方を調べて理解しても、また忘れてしまって同じ間違いをしてしまうというサイクルが起こります。
 

仕事上のデメリットと対策

仕事で外部の方々(聴者メイン)とコミュニケーションをとる時に
 
 

・漢字の読み間違いが多く出てしまうと意味が正しく伝わりにくくなる

・無駄に相手からのイメージが悪くなる

・上記理由から、スムーズに仕事が進まない可能性が高くなる

 
 
そのような事態を少しでも防ぐためにSilent Voiceでは
社内のスタッフにと協力して間違えた漢字の読み方をLINEグループに蓄積して教え合う仕組みを作っています。

ルールを統一して「御礼/返事しない」ことで、シンプルに蓄積できるようにしています。自分が間違えたもの以外も、職場でよく出てくるイレギュラーな読み方の漢字の情報が得られるので便利です

  
  
 
では早速、僕の職場ではどんな単語が上がっていたか紹介したいと思います。
画面のスクロールを、ちょっとゆっくり目にすると、クイズ形式にできると思います。

(がんばって)
 
 
 

読み間違いやすい漢字リスト

けっこうプレゼンとかでも、頻出する単語です。

これは、聴者にも読めない人がかなりいる!

これは僕は読めたのですが、同僚が間違えていました。確かに「月日」だけだと「がっぴ」と読みませんね

これもいきなり「手」が「しゅ」になります。でも「手話」も「てわ」ではないですね。

これも仕事現場でよく出てきます。いきなり訓読みかよ!とツッコみたくなる単語です。

こっちは「あと」ではなく「せき」という音読みなんですね!何か規則性を与えてくれ!!

「せい」?!?!??!!?!SAYですか???

なぜ、僕は漢字の読み間違いが多いのか?

聴者は日常的に他人の会話やアナウンスやテレビの音声情報など耳からの情報によって読み方に触れる機会が多いが、
DEAFは耳からの情報が少なく(私の場合はまったくない)、テレビの字幕・本・看板等のテキストなど目からの情報しか入らず、
聴者と比べて読み方の情報に触れる機会が少ないからです。
 
少し例を用いると、英語の女性を意味する「Woman」という単語が複数形になると「Women」となるのは知っていたのですが
読み方が「ウォマン(ウーマン)」から「ウィメン」に変わるというのは、知らなかった/昔習ったけど忘れていた日本人は多いのではないでしょうか?
このような不規則な読み方をするものは、日頃から耳に触れていないとどうしても間違いが起きやすくなります。

これはアメリカの中でも東部に多い発音らしいです。
西部ではふたつの発音にほとんど違いはなく、普通にウーマンやウーメンと言うそうです。

 

ということは、日本語を勉強している外国人も
耳に触れる回数が少ないから、漢字の不規則な読み方を知らずに規則的な読み方にしてしまう事があると想像します。

 

読み間違いは、聞こえないことの「二次障害」

僕の場合は、「耳に触れろ!」と言われても聞こえないので無理ですが(一次障害)
それによって獲得しにくい読み方(二次障害)は学ぶことができます。
 
だから、もしDEAFや外国人が読み方の間違いをしていたら、遠慮なく指摘してくれると本人は嫌がるどころか喜んで素直に聞いてくれると思います。
指摘すると失礼だと思ってしまう人が多いかもしれませんが、指摘してくれないと気づかないままずっと間違ったままで、どこかで困るのは本人たちですし、職場のチームかもしれません。

 
もし、テレビの字幕に全部漢字のふりがなをつけてくれたら視覚的な情報として学ぶことができるし、
外国人の日本語の勉強としても役に立ち、DEAFを含め日本人と外国人がお互い気持ちよくコミュニケーションが取れて仕事もスムーズに進められると良いなと思っています。

 
 

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この記事を書いた人
宮田 翔実
宮田 翔実
NPO法人Silent Voice 理事 1992年、兵庫県出身。生まれつき耳が聞こえない。地域の学校で育ち、高校生の時に手話に出会った。小学校からサッカーを続け2012年、桃山学院大学在学中にデフサッカーW杯日本代表に選出される。卒業後、大手証券会社に勤務。さらなる成長と活躍の場を求め、Silent Voiceの創業メンバーとして聴覚障害者の強みを育て・生かす社会の実現に向けて活動している。

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