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手話を話す言語聴覚士~Silent Voiceとの出会い~

岡松 有香
岡松 有香

みなさんこんにちは。Silent Voiceの経営メンバーであり、デフアカデミーで児童発達支援管理責任者をしている岡松です。
前回に引き続き私の自己紹介と現在の仕事に出会うまでの話を紹介いたします。
前半記事で紹介したように、社会人前半は病院で勤務をしながら自身のスキルを磨くことに専念していました。
自分にしかできないことって何だろう?私の手話力って活かせないのかな??そんな風に考えていた時、運命的ともいえる出会いがありました。

岡松

前編:デフアカデミーの言語聴覚士岡松の原体験
URL:https://silentvoice.co.jp/blog/1289/

4.Silent Voiceの創業者 宮田翔実(しょうま)との出会い

言語聴覚士としての仕事に追われ、目の前のことしか見えず、自分のあるべき姿が見えなくなっていた時期がありました。ふと、原点に帰ろう。そう思ったタイミングがありました。
しばらく手つかずになっていた手話の学習に、友人からの誘いで参加することにしました。
勉強会終了後物足りなかったわたしは、誘ってくれた友人に講師の先生をさそってもらい、一緒にご飯を食べに行くことになりました。
何の仕事してるの~?等の話から、今まで人に話したこともなかった、自分の想いを話しました。
小さいころからの夢や、どうして言語聴覚士になったのか?いま行き詰っていること、本当は手話を活かした仕事をしたいことなど。
すると、講師の先生が「紹介したい人がいる!!」と、その場でテレビ電話をかけました。その時に上半身裸でベッドに寝ていた外国人のようなイケメンが、弊社の”宮田翔実”だったのです。

 

翔実から、聴覚障害専門の放課後等デイサービスを立ち上げようとしている。管理者を探している。と聞いたとき、わたしは「これ私のための施設やん!」と心の中で思いました。
まだ働くことも決まっていないのに、今までの人生は全てここに繋がっていたんだ!高校時代にタイ隊の聾学校に行ったことも、その後大学に通ったことも、手話を学んだことも、言語聴覚士になったことも、全てここに繋がるために神様が準備してくれた道だったんだ!と、大げさなようですが、本当にそう思って心が躍りました。なにがなんでもこの会社で働くんだ!そう思いました。

翔実と初めて会った日

もう一つ驚くことがありました。
運命的に出会った会社の代表”尾中友哉”ですが、実は大学時代にすでに出会っていました。
ドはまりしていたアルティメットというスポーツを尾中もやっていたのです。私の大学主催の大会に数回参加してくれたこともありました。
尾中がコーダであることも会社を立ち上げたことも全く知りませんでしたが、彼の人を巻き込むパワーを知っていた私は、迷いなく転職を決めることができました。

5.私の抱く疑問を解決する場所「デフアカデミー」

こうして、私はサイレントボイスに入社しデフアカデミーの管理者をすることになったのですが、この仕事を通して、無意識の思い込みを取っ払いたい!!という目標を持ちました。
その背景として手話を学ぶにあたり抱いていた疑問があります。

手話を学び始めた私が抱いていた疑問

(1)デフに対する疑問
・「聞こえないから仕方がない」を乗り越えた先にチャンスがあるのではないか?
→聴者だろうがデフだろうがチャレンジできない人の給料が上がらないのは当然。私が出会う人の中では「聞こえないから仕方がない」という、一種の諦めが当たり前になっていた。
・デフが聴者について知ることも必要ではないか?
聴者との壁を明確に感じている人ほど、聴者のことをすごく有利と考えていたり、現実離れした認識があると思うことが多々あった。
→これが不満につながる。差別されている、損をしていると感じる。
正しく聴者を知ってほしい!

(2)聴者に対する疑問
・手話ができる聴者が少なすぎないか?相手がデフだと話す前から「伝わらない」と決めつけすぎ!
→特に医療従事者は手話ができることで、仕事の可能性の広がりは大きいはず。

(3)社会に対する疑問
・デフはなぜ聞こえないだけなのに、こんなに不利な状況なのか?
→できることいっぱいあるやん!働き方なんかいくらでもあるやん!
・なぜデフと聴者にはこんなにも壁があるのか?
→聴者は見てみぬふり、デフは自ら壁をつくる。
・みんな知らないことを、不可能、恐怖と捉えすぎているのでは?
→もっとお互いのことを知れば障害(壁)なんてなくしていけるはず!

これらの疑問はすべてサイレントボイスで解決できる!そう思いました。その理由の一つは、サイレントボイスの考え方として「本来、聞こえない人と聞こえる人はフェアな関係性であるべき」というものがあります。それは、「能力の違いは人間関係の上下を決めるものではない」ということです。さらに私は、お互いをお互いが知る努力が大切だと思っています。この考えをもてば私が思う障害に対する疑問は全て解決できる!そう確信しています。

前職で身につけた考え方は、デフの世界でも間違いなく活かすことができる、そう考えています。発達障害に関してはかなり研究が進み、支援の数もかなり多くあります。しかし、聴覚障害については少なくとも出会ったデフ達からはそのような支援について満足しているという話を聞いたことはありません。そのようなことがないのであれば作ればいい!そう考えています。

6.Silent Voiceで実際働いてみて

Silent Voiceは決してコミュニケーションが上手な会社というわけではありません。社内でのコミュニケーションの問題が浮き彫りになることも度々あります。ただただ、全員でその課題を解決して乗り越える方法をひたすら考えている会社です。また、「聞こえない」ことをマイナスに捉える必要のない会社です。

ある意味自分自身の能力だけで勝負しなければならない会社でもあります。
どうすれば自分の強味が行かせるのか?追求し続けることができます。全員で強味を活かしあうことができます。
会社の夢と、自分自身の夢の重なりをどんどん広げていけること、これが私がSilent Voiceに感じている最大の魅力です。
Silent Voiceで働き始めて、自分自身の経験のなさ、視野の狭さ、できないこともたっくさんあります。そのせいで毎日落ち込みまくっています。笑
でもチャレンジするから失敗もするし、壁にもぶつかる。それを自分の力で乗り越えさせてくれる環境がSilent Voiceにはあります。

以前の私は、できない理由をあれこれ並べ立てて、毎日何事も起きないように、恐る恐る生きていたいたように思います。
今は自ら苦難の道を選べるようになってきました。なぜなら、その先に必ず自分自身の成長が待っている、そして今まで見たことのない世界が広がっていると確信しているからです!

知らず知らずの「思い込み」に囚われず、コミュニケーションに対してあきらめない社会をつくる。これが今の私の夢です。
こうしてデフアカデミーでの課題と解決の日々が始まるのですが、その話はまたの機会にさせていただきますね。
前後編にわたる長い自己紹介になりましたが、お付き合いありがとうございました。
今後も少しずつですが、こちらで私やサイレントボイスの考えをお伝えしていきますので、よろしくお願いいたします!!

岡松
オンライン授業でろう・難聴児につながりを。

こんな私が管理者を務めるデフアカデミーでは、最近オンライン授業をスタートしました。デフアカデミーの子どもたちにはもちろん、全国のろう・難聴児に向けてもオンライン授業を実施しています!ご興味のある方は是非応援してください!詳細はリンクから。この下の動画もチェックしてください!https://www.lp.silentvoice.co.jp/online

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この記事を書いた人
岡松 有香
岡松 有香
手話の話せる言語聴覚士 / NPO法人SilentVo理事 デフアカデミー谷町六丁目校 児童発達支援管理責任者  高校でタイの聾学校にボランティアで訪れた際、手話と出会う。 彼らのコミュニケーションに魅了され10年前より手話の学習を始める。 大学卒業後、言語聴覚士資格取得のため専門学校へ通い、その後回復期リハビリテーション病院で勤務。0歳~107歳までのリハビリ・ハビリテーションを担当。 その後、縁あってSilentVoiceと出会い、2017年9月、デフアカデミー谷町六丁目校の開校と同時に転職。自身の手話の技術と言語聴覚士の資格や経験を活かすことができるこの職を天職だと感じている。 2019年度より経営メンバーに加わることとなり、様々な角度からろう難聴児への私たちだからできるサポートを実現すべく日々奮闘中。
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